塩と塩素と水道水の殺菌について

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    ミネラル
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    塩はどこで採れるのか?

    食塩の必要性は今も昔も変わりませんが、これはナトリウムと塩素の化合物であり、一般に塩化ナトリウムと呼ばれています。
    またミネラルとその役割の中で詳述したように、ナトリウムは神経のはたらきに、また塩素は胃液の塩酸などに使われます。

    https://mizukohboh.com/search?q=%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%83%A9%E3%83%AB
    ところで食塩は一体どこで取れるのでしょうか。一般に大地の植物には塩分はほとんどありません。
    したがって、これを食べている家畜などの肉や卵、牛乳などにも塩分はありません。
    それではどこから塩分をとればよいのでしょうか。答えは海からです。
    海洋はあらゆるミネラルが蓄積されたミネラルの宝庫です。
    幸い日本は海に恵まれた島国であり、海産物も豊富です。
    このため塩の製法は海水を濃縮してつくる塩田法が一般的です。

    Paludier travaillant dans un marais salant sur l'île de Noirmoutier, Vendée, France
    なお、塩の名産地としては、日本一の生産高を誇る瀬戸内の香川県、兵庫県の赤穂などがよく知られています。
    またその筋の文献によりますと、香川県の塩づくりは遠く弥生時代から行われていたと伝えられています。
    ここで塩づくりに大切なことは海水の塩分が多いこと、雨が少ないこと、日差しが強いことなどがあげられます。
    ところで塩は工業用にもずいぶん使われていますが、それらは一般に岩塩または化学的(イオン交換膜法)に合成されたものが多用されています。
    余談になりますが、数年前、大分県の湯布院へ行ったとき、その途中広大な放牧地に、塩の器がいくっか置いてあったことを覚えています。
    これは牛が草を食べた後、ここに立ち寄って、なめる塩です。
    また、サラリーマンのサラリー(Salary)はラテン語の塩金に当たる言葉で、これは古代ローマで兵士に塩を買うために金が与えられたことに由来するものです。
    つまりサラリーはソルト(Solt) 塩からきています。
    このように人を含めた動物は、塩分(サラリー)がなくては生きていくことができないのです。

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    塩素は胃の消化液をつくる

    塩素の体内存在率は0.14%くらい、これを重さでみると体重60キログラムの成人でおよそ80グラム程度になります。
    また1日の摂取量は2~3グラム必要だといわれています。
    塩素は胃液に含まれる塩酸の成分であり、これが不足すると胃液の濃度が低下し、消化不良を起こします。
    ここで塩素の主な役割を列記すると、
    ①体液の浸透圧維持
    ②赤血球の塩素移動への関与
    ③胃液中の塩酸の合成
    ④光合成における酸素の生産
    体液の浸透圧維持に関して塩素は塩化ナトリウム、(つまり食塩)として体液の浸透圧を維持し、水分のバランスも同時に行っていす。
    また塩素は細胞外液中、最も多量に分布する陰イオンであり、脳脊髄液中の塩素イオン濃度はその体液中よりも高くなっています。

    胃液の合成

    胃液の中には塩酸をはじめペプシンその他の酵素もありますが、その大半は塩酸です。
    天然有機塩化合物、(ほとんど塩素は)ナトリウムやカリウムとともに腸管から吸収されます。
    塩素はナトリウムと同じように食塩から多量に摂取することができます。
    このため白米を主食とし、塩分の濃い食べ物を口にしている日本人には塩素欠乏症はありません。
    しかし周囲温度が摂氏30度を超えるような作業現場や、高熱環境で長時間作業するようなガラス職人などは、大量の汗をかきますので、汗と一緒に放出される塩分の補給が必要です。
    ところでサラリー(給料)という言葉がありますが、その語源はソルト(塩)からきているといわれています。
    これは人々が生きていくうえで塩がどうしても必要なもので、現在でいう生活の糧(かて)、つまりお金であったことの証でもあります。

    ペプシン=たんぱく質を分解する酵素

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    水道には多量の塩素が含まれている

    一般に水道といえば飲み水を配る上水道のことですが、行政上は規模や対象により、上水道、簡易水道、専用水道、営農水道など、に分類されています。
    またわが国の水道水は「水道水質基準」に基づいて管理供給されています。
    日本の上水道は塩素による殺菌法が採用されていますので、 水源地の水が汚染されていれば、それだけ塩素の投入量も多くなります。このため、水源地の水質があまり良くない場合は消毒のため多量の塩素が使われ、水質を低下させてしまいます。
    また塩素を多量に含んだ水は飲んでまずく、強いカルキ臭がします。
    また、この水道水は一般家庭に給水されるまでに2回以上の塩素殺菌が行われています。
    その第1回目は、採水池から取り込んだ貯水槽に塩素が投入されます。
    これはアンモニアやプランクトンその他の雑菌類を消毒し、伝染病などの予防をするための処置です。
    次に第2回目ですが、これは浄水場から一般家庭までの配水(給水)系に投入されるものです。
    この目的は浄水場から一般家庭までの長い道のりを、殺菌しながら送水するためのものです。
    ところで、わが国の水道法では蛇口での遊離塩素濃度を0.i ppm以上と定めていますが塩素殺菌法を採用している限り、水源の汚染とともにその量は増える傾向にあります。
    これがドイツ(旧西ドイツ)やカナダ、アメリカなどではオゾンを利用した殺菌法を主体としていますので、塩素臭はほとんどありません。
    しかし、オゾンの殺菌力は持続しませんので100%安全というわけには行きません。
    したがって、現時点での最良の方法は塩素消毒と、オゾン消毒を併用し、さらに一般家庭の水道蛇口で中空糸膜フィルタや活性炭フィルタを使い、これらの機器を時々メンテナンスすることです。
    なお、わが国においてもオゾンを消毒に使った施設はいくつかあります。
    東京都水道局データ参照
    https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/suigen/topic/13.html

    オゾン分子と酵素分子のイメージ

    ●水道水は家庭に届くまでに数回塩素殺菌される
    ●オゾン消毒の浄水場もある
    ●水道蛇口で中空糸膜または活性炭フィルタを使う

    分解された有機物は、生物活性炭で処理されます。

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