発酵と微生物 枯草菌を知ってますか?

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    生成物を分解してしまう枯草菌

    枯草歯は、身近なところでは納豆をつくる微生物として知られています。
    大腸菌とちがって、この菌は胞子をつくります。
    胞子は、微生物の卵と考えてください。
    この胞子は、熱がかかっても死なないように体を守り、適当な温度で生育し、成長します。
    このようなことから、大腸菌よりもすこし高等な生物といえます。
    高等であるだけに、種の壁が高いという欠点があります。
    つまり、よそからとりいれた異種遺伝子を追い出してしまう排他的なところがあります。
    このことを、プラスミドが不安定であるといいます。
    いろいろなものをつくらせようと異種遺伝子をいれても、いつのまにかそれが排除されているのです。
    また、いま私たちがつくらせようとしている物質のほとんどは、タンパク質です。

    枯草菌は、かなりの収量でタンパク質を生成します。

    しかし、せっかくつくられたタンパク質も分解されてしまったら、元も子もありません。
    微生物がプロテァーゼ(タンパク質分解酵素)をつくって分泌してしまったら意味がないのです。
    この枯草菌は、非常に強いタンパク質分解酵素を分泌してしまい、自分でつくったタンパク質を分解してしまいます。
    そこで、枯草菌のなかからタンパク質分解酵素のよわいもの、あるいはまったく分泌しないものスクリーニングしていますが、まだみつかっていません。
    それにくらべて大腸菌は、たんぱく質分解未分泌しません。
    枯草菌を工場に用いる場合、この二つが欠点になります。
    たとえば徹生物工場で、洗剤用のプロテアーゼセつくらせるとしましょう。
    現在、工場として用いる徹生物に一りットルあたり15~20グラム程度つくらせています。
    もみにインシュリンの場合も、20グラム程度です。
    もし遺伝子組換えで能力を変えた微生物に、1リットルあたり20グラム以上つくらせることができたなら、これはバイオテクノロジーの勝利といえるでしょう。
    ところが枯草菌はそれが可能かもしれないのに作るそばから壊していってしまうのです。
    利点もあります。
    大腸菌とは反対に菌体外に生産物を分泌します。
    これは体の表面の構造が違っていることが理由です。
    大腸菌は三層ですが枯草菌は2枚です。最後の一枚が無いので生産物が外に分泌されるのです。

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