身近なカビどうしてますか?いろんなところのカビ対策,食品カビからエアコンカビ

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    カビ 発酵と微生物
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    健康な人の皮膚の表面、口腔、鼻孔中、目の中などあらゆる場所に健康を守り、病原菌の発育を阻止する微生物が数多く活動している事実をよく理解する。 人の健康に脅威を与える恐ろしい細菌とカビが人の身体の内外で猛威を振るわないように、微生物が各所でミクロの戦いをして人体を安全に守っているのです。 この大切な微生物の活性を低下させないように努力する。
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    身近なカビどうしてますか?食品カビからエアコンカビいろんなところのカビ対策

    食品に生えるカビ<水分を減らして乾燥させると防げる>

    私たちの家庭で最も身近なカビといえば、食品に生えるカビです。
    食品は、カビにとっては好ましい栄養体です。
    ミルクやスープのようなものを汚染するのは細菌が主力ですが、パン、もち、菓子、煮豆、果物、梅干し、味噌など水分のやや少ない食品はカビの被害を受けます。
    米、豆、昆布、ひじき、かんぴょう、調理した野菜、ご飯などは、20℃で湿度が高いと二~三日でその防止策は、何といっても食品の水分を極力減らして乾燥させることです。
    きちんと乾燥させると、食品によっては数年くらい保存可能です。
    カンピョウやヒジキ、高野豆腐、昆布、干物などの乾物は、乾燥することによってカビなどの発生を防ぎ、保存性を高くする先人の知恵の賜です。

    市販の飲食品も危ない

    市販の食品や飲料がカビで汚染されていることもあります。
    名古屋市衛生研究所の調査では、カビの苦情で最も多いのは菓子類で、以下、惣菜·なまもの類、液体飲料·食品、味噌·漬物の順になっています。
    食品に発生する主なカビは、次のようなものです。
    クロカビ(アルペルギルス ·ニガー)……黒コウジカビとも言う
    アオカビ……1955~56年ごろ、輸入米に生え、黄変米の被害を出した。
    アスペルギルス·フラバス……ウジカビの一種。アフラトキシンという発ガン毒素をつくるが、日本では症例がない。
    アカカビ(フザリウム)……アカカビ病の原因となる。
    ケカビ、クモノスカビ……湿気の多いところで生えやすい。乾燥、ビン詰、缶詰、レトルトにするのが的確な防止法。

    壁紙に生えるカビ<「紙」ではなくブラスチック製だから問題>

    日本の新しいタイプの住まいは、マンション、一戸建を問わず、壁紙で室内を美しく仕上げる習慣です。
    今日多くの住宅で用いている壁紙は、実際はその素材が紙ではなく、ポリ塩化ビニールなどのプラスチック製のものばかりです。
    こうした素材は、湿気の少ない欧米の気候風土では問題が生じませんが、湿気の多い日本の生活では、壁紙と塗装部分に集中的にカビが生えるという大きな問題が生じます。

    カビはブラスチックが大好き

    日本の生活では、塩ビの内装材や塗料を使わないのが賢明と言えるのですが、実際には、100%近い住宅で塩ビの内装材や塗料が用いられています。
    どんなカビが生えるかを北海道から沖縄まで調べた結果をもとに、検出度の高い順から列挙しておきます。

    カッコ内は学名です。
    ススカビ(アルテルナリア·アルテルナータ) 黒色
    クロカビ(クラドスポリウム·クラドスホリオイデス)黒色
    オーレオバシディウム·プルランス 黒色
    アカカビ(フザリウム·セミテクタム)白とピンク
    ツチアオカビ(トリコデルマ·ビリディ)緑色
    ニグロスポラ·オリゼ 黒色

    プラスチック内装材の表面や塗装面に発育するのは、☝の六種が主力で、それ以外はほとんど検出されません。
    これらは、農作物と植物の病気を引き起こすカビでもあります。
    最近の住まいに生えるカビの種類は、昔とは変わりました。
    50年ほど前まで、日本の木造の家はカビの発生が少なく、生活に馴れ親しんでいた種類は黒いクロカビ、緑色のアオカビなど、名称もわかりやすいものでした。
    なぜ日本人の生活の身辺に生えるカビが、変化したのでしょうか。
    それは、住まいの構造が変わったことや、使う材料が木材からコンクリートやプラスチックに変わったからではないでしょうか。
    けれども、こうした変化に対して的確に対応する方法は、一般にはほとんど知られていません。

    テレビ番組の非常識

    先日、テレビで「住まいのなかにはびこるカビとダニの危険とその対処法」といった内容の娯楽番組を見ました。
    司会者は50代の手慣れた男性、名前の知られている芸能人5~6名と家庭の主婦10名くらいに対して、カビの研究者が指導、解説するという構成です。
    この研究者は聞いたことのない人でしたが、カビの取扱い方や対応の方法を聞けば、どれくらい経験のある信頼できる人物かがわかります。
    この研究者は、カビを採取すると称して、居間の家具と壁の間、食堂のテーブルの下、寝室のふとんの枕もとの三か所に寒天培地のシャーレを置き、五分間フタを外して空気中からカビを平板上に落下させる作業をしていました。
    この空中落下のカビを採取する方法は、今から60年ぐらい昔には常用されていましたが、結果が不正確でカビの採取には不適当なため、今日では専門家はほとんど用いません。
    今日はすぐれた性能のエアサンプラ(室内の空気を吸引、採取する装置)を使います。
    また彼は、家具の裏と壁との空間、冷蔵庫のうしろ側のカビの処理については、消毒用アルコールを噴霧するとよいと指導しました。

    意味のないアルコール噴霧

    しかし、多くのマンションの室内の壁紙の表面には、100円硬貨の面積当たり約10億ものカビの胞子が着生し、少しの風圧でも胞子が大量に周囲に飛散して環境を汚染します。
    消毒用アルコールなら安心と思うかも知れませんが、カビに噴霧することは、食物の表面が真黒に見えるほど一面に蝿がたかっているところへ強力な殺虫剤を噴霧するのと同じようなものです。
    噴霧による風圧で90%ぐらいのは周囲に逃げてしまい、十分な殺虫効果は期待できません。
    これでは、昔から使っていた蝿取りリボンをつるして、時間をかけて蝿を捕るほうが賢明なくらいです。
    カビにアルコールを噴霧するのもまったく同じことです。
    アルコールが噴霧された部分だけ一時的に殺菌されますが、アルコールは数分後には蒸発してしまうので殺菌力は持続しません。
    すぐにまた菌が復活してしまいます。
    殺菌剤を配合した粘着剤のロールで胞子を除去するほうがずっと有効と思います
    根本的に確実な対処法は、室内のカビの生える壁や床の部分に、毒性が低い薬剤を含む塗料を塗り、タンスなどの家具や、そのうしろの壁の部分にカビが発育しないようにすることです。
    なお、伝統的に室内に壁紙を使う習慣のヨーロッパでは、壁紙は80%くらいは本物の紙で、残りの20%は高級な模様入り布地です。
    プラスチック製の商品はどこの店でも販売していません。

    風呂場に生えるカビーカビ繁殖の理想郷

    今から60年ぐらい前まで、日本の風呂場ではカビの被害はまったくありませんでした。
    木造の家は通気がよく、カビの好む湿気が少なかったためです。
    家族が続けて風呂に入り、湯の冷めないうちに湯を桶から抜いてしまう習慣のせいで、木の桶はすぐ乾きます。
    しかも、窓を開けて風を通すので、カビは生えなかったのです。

    風呂場のカビの被害が問題になっているのは、この30年ぐらいのことで、住宅が木造からコンクリート造に、建材が木製からプラスチック製やアルミニウム製に変わったためです。
    湿気が滞りやすく、コンクリートやプラスチックがカビに好適な状態になって繁殖するようになったのです。
    プラスチックはカビの大好物で、湿った環境では簡単にカビに侵されるという特徴を持っています。

    カビ

     

     

     

     

    なぜ目地からカビで汚れるのか

    タイルは表面が平滑なので汚れにくく、カビも生えにくいのですが、タイルの目地には入浴時に石鹸や体の汚れが飛び散って付着し、セメントに染み込みます。
    セメントはアルカリ性で本来カビに嫌われるはずですが、入浴中に湯がかかってセメントのアルカリ分が流失します。
    そこへ石鹸と体の汚れが入り込み、それを栄養にしてシュードモス菌という細菌が1~2日で繁殖します。

    目地

    さらにそれを栄養にして、オーレオバシディウム·プルランス、ススカビ(アルテルナリア)、ニグロスポラ、クロカビ(クラドスポリウム·クラドスホリオイデス)などのカビが生えます。
    いずれも黒いカビで、目地の外観を損ねます。
    家の浴室に窓がない場合は、湿気の逃げるところがありません。
    そのままでは24時間、湿気が渋滞します。
    強力な換気装置で浴室を乾燥しなければ、カビの害は止まりません。

     

     

     

    追記
    やっぱり簡単カビ取り方法はハイターのみかも?
    ポイントは、吹きかけるだけではNG 1時間以上流れ出したり乾燥しないように 小麦粉と混ぜ合わせて少し粘土状
    (粘性をもたせて)にして、ぺたぺたやるか、(手袋もしくはへらを使ってくださいね)

    もしくは、ティッシュをかぶせてシュッシュとやる。
    さらに上からラップがいいけど面倒だったらなくてもかなりいけます。
    注意:ゴシゴシやらないでね!

    畳に生えるカビー室内の水分を吸ってカビの温床

    昔の木造の家では、畳は座板の上に敷き並べました。
    その下は床下ですから、常時風が流れ、畳をよく乾燥させていたので、畳にカビが生えることはありませんでした。
    梅雨のころに、うっすらと生えることがあっても、夏になると自然に消えてしまったものです。
    ところが、今日の新しい住宅では床下のないケースが多く、マンションなどでは一階だけでなく、それより上階のすべてのフロアーでコンクリートの床に直に畳を敷いているため、畳の下を風が通ることがありません。
    しかも、建築後、部屋やコンクリートがまだ十分に乾燥しないうちに、畳を敷きます。
    このせいで、床の水分だけでなく室内の水分がすべて畳に吸収されてカビの温床になるのです。
    畳に生えるカビは、クロカビ(クラドスポリウム)、アオカビ(ペニシリウム)、アカカビ(フザリウム)、ケカビ (ムコール)、クモノスカビ(リゾプス)が中心です。

    エアコンに生えるカビーフィルタで増殖して力ビの巣に

    エアコン

    エアコンのカビに対する関心が高まったのは1980年代の終わりごろからです。
    初めは高層ビルや病院などのエアコンが中心でしたが、しだいに一般家庭のエアコンも注目されるようになりました。
    著名な大病院のエアコンのカビによる汚染の調査依頼を受け、実施したことがあります。
    その結果、1平方センチメートル当たりのカビの胞子は、ダクト内部の壁で800~1200個、エアコンのフィルタでは8000~2万個というひどさでした。
    もともと室内の壁面や天井、床のじゅうたんに生えたカビが、エアコン内部に吸い込まれて、適度な湿気と温度のある環境でプラスチックの部分、とりわけフィルタで増殖して、カビの巣になります。
    そして、そのカビが排気とともに室内に吐き出され、部屋の空気がますますカビで汚染される、という悪循環に陥るのです。
    大阪市立環境科学研究所や私の調査で、エアコンに生えるカビは、次のようなものであることがわかっています。
    ススカビ(アルテルナリア·アルテルナータ)
    クロカビ(クラドスポリウム·クラドスポリオイダス、クラドスポリウム ·ヘルバール
    アカカビ(フザリウム·モニリアルス、フザリウム·セミテクタム)
    ニグロスポラ·オリゼー

     

    冷蔵庫に生えるカビ<冷凍庫でもカビは死なない>

    冷蔵庫内は、カビの栄養となる食品が満載されています。
    通常、庫内は5℃前後、冷凍室はマイナス18℃前後に保たれています。
    牛乳、食肉、魚介類などは4℃で5日以内ならカビの活動が進まないため、安心して利用できます。
    カビは、もともと食品(とくに野菜)に付着していることもありますし、扉の開閉によって室内のカビの胞子が庫内に入り込むこともあります。
    心得ておきたいのは、カビは、冷たい環境では活動や増殖が鈍くなりますが、死滅するわけではなく、かなり長い期間生きているということです。
    ですから、冷蔵庫も冷凍庫もカビから逃れることはできません。
    長期間保存したり、包装が不十分だったりするとカビが生えます。
    食品だけでなく、庫内や扉のパッキングに生えることもあります。
    とくにパッキングは庫内と庫外の温度差のせいで結露しているうえ、材料が塩化ビニールですから、カビが生えやすいのです。
    庫内には、オーレオバシディムプルランス、クロカビ(クラドスポリウム·クラドスポリオイデス)、アオカビ(ペニシリウム·ニグリカンス)などのカビが生えます。

    ものを詰め込み過ぎないこと

    カビを予防するには、冷蔵庫にものを詰め込み過ぎないという基本を守ることが第一。
    すぐに食べる物惣薬、常温で保存がきく根薬類や果物の一部などは冷蔵する必要はないでしょう。
    そのうえで庫内の清潔を心がけます。
    内部をからっぽにしてコンセントを抜き、庫内を布で拭いて汚れなどを除いてから、扉を開け放して乾燥させます。
    薬用アルコールをつけた布で拭うと殺菌にもなります。
    ある調査によると、カビの検出数がもっとも多いのは野菜室で、ついで多いのが冷蔵庫の棚です。
    これらの場所は、とくに注意して清潔にすることがカビ予防になります。

    タンスや押入れに生えるカビ<扉の開閉が少ないためにある日 ビックリ!>

    住まいに使われているプラスチック製の壁紙や、それを貼るのに使われる塗料は、カビの好物であることは前述しました。
    キッチンや洗面所など水を使うところは湿気があって、他の部屋よりカビが生えやすいことは言うまでもありません。
    意外に盲点になるのは、扉の開け閉めの機会が少ないスペースです。
    その好例が納戸や押入れです。
    納戸も押入れも壁紙が貼ってあるうえに、扉の開閉による空気の入れ換えも少なく、空気が滞留しがちなため、クロカビ(クラドスポリウム·へルバールム)、アオカビ(ベニシリウム·フレクエンタス)、クモノスカビ(リゾプス.ニグリカンス)、ケカビ(ムコール)などのカビが生えます。
    壁に接してタンスなどが置いてあると、タンスもカビの被害を受けます。
    納戸や押入れは、ふだんあまり目に触れないので、気づいたときには一面がカビにやられていることもあります。
    とくに北側の納戸や押入れは、窓の結露により湿気が高いので要注意です。

    タンスカビ

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    アルミサッシに生えるカビ<金属にだって力ビは生える>

    一般住宅の窓が木製からアルミサッシに変わり始めたのは1960年頃からのことで、その後、急速に転換が進み、1970年頃にはほぼ100%の住宅にアルミサッシが普及して、今日に至っています。
    カビは、食品など有機物に生えるもので、無機物、それも金属に生えるはずはないと考えられていました。
    一般の人はもちろん、金属や微生物の専門家でもそうでした。
    アルミニウムは、軽くて丈夫で美しく、錆びたり腐食しないという特徴を持つ金属として認知されていましたから、なおさらのことです。
    アルミサッシにカビが生えることは、体験上、皆さんには常識でしょう。
    窓は、薄いガラス板一枚で外界と接しているため、冬など外気の温度が下がるときには、激しく結露します。
    そのために、主としてクロカビ(クラドスポリウム·クラドスポリオイデス)が生えます。
    また、アルミサッシのパッキングは、カビが好むプラスチック製で、オーレオバシディム·プルランス、ススカビ (アルテルナリア·アルテルナータ)、クロカビ(クラドスポリウム·クラドスポリオイデス)などが生えます。
    同じ金属でいえば、アルミニウムよりさらに堅牢で汚れや腐食に強いと思われているステンレスも、カビの前では例外ではありません。
    クロカビ(クラドスポリウム·レジネ)、クロコウジカビ(アスペルギルス·ニガー)、アオカビ(ペニシリウム.シトリナム)、アカカビ(フザリウム·モニリフォルメ、フザリウム·オキシスポラム)などのカビが生えることがわかっています。

    サッシ

     

     

     

     

     

     

    ブラスチック製品に生えるカビ<カビに強いという間違った常識>

    アルミサッシと同様、プラスチックも、カビに強いと誤解されていた物質です。
    プラスチック製品は身の回りにあふれていますから、そのどれかにカビが生えたという経験はほとんどの人がお持ちではないでしょうか。
    プラスチックには、ススカビ(アルテルナリァ·アルテルナータ)、クロカビ(クラドスポリウム·クラドスポリオイデス)、アカカビ(フニザリウム·モニリフォルメ)、ニグロスポラ·オリゼ、コウジカビ(アスペルギルス ·フラバス)、ツチアオカビ(トリコデルマ·ヘルバルム)など、さまざまなカビが生えます。
    一見、無機物に見えるプラスチックも、厳密にはカビのエサになる有機物を含んでいます。
    たとえば、壁紙、シャワーカーテンなどに使われている軟質のポリ塩化ビニールは、加工しやすくしたり、柔らかくしたりする目的で、可塑剤や柔軟剤が添加されています。
    これらの添加物が、大豆油の化合物などを材料とした有機物なのです。
    カビはこれを栄養分として繁殖し、やがてプラスチックはボロボロに崩れてしまいます。
    プラスチック製品のカビを防ぐことより、プラスチック製品の使用を減らすほうが賢明な道だと考えます。

    衣類に生えるカビ<素材自体がカビの栄養素>

    タンスの引き出しや衣装ケースをあけると、カビくさいにおいを感じることがあります。
    衣類の素材には、綿や絹、毛のようにタンパク質を含むものがあります。
    汗や食べこぼしなどの汚れなどがついていることもあります。
    これらはカビの栄養になります。
    衣類に生えるカビは、コウジカビ(アスペルギルス·グラウクス)、アオカビ(ペニシリウム·シトリナム)、アカカビ(フザリウム·モニリフォルメ)、クモノスカビ(リゾプス:ニグリカンス)などですが、いずれもシミ、変色、縮み、傷みなどを引き起こします。
    カビが内部まで食い込んでしまうと、表面のカビだけを落としても、再び生えてくる恐れが大きくなります。
    衣類の収納にはタンスや衣装ケースが使われます。
    プラスチック製の衣装ケースは、素材に吸湿性がなく、すき間もあるので外部の湿気を防ぐことはできませんが、桐製の引き出しなら、すき間が小さいのに加えて、桐が湿気を吸うので、外部の湿度が上がっても引き出しの内側の湿度は大きな影響を受けません
    収納前に汚れを取ること、ときどき風を通すことが衣類をカビから守る基本ですが、収納容器の違いも踏まえておくことが大切です

    衣類2

     

     

     

     

     

    レンズに生えるカビ<カメラよりコンタクトレンズのほうが要注意>

    使い捨てカメラが全盛の今日では、レンズにカビが生えるかどうかを気にする人はあまりいないでしょう。
    ですが、古いカメラの愛好家には、レンズのカビは大問題です。
    カビが生えると、レンズが曇って使い物にならなくなるからです。
    無機材料で汚れることもなく、表面はツルツルでとりつく手がかりもないようなレンズにもカビは生えるのです。
    実に油断がならないものです。
    レンズに生えるカビの代表は、カワキアオコウジカビ(アスペルギルス·グラウクス)という、名前の通り湿度の低い環境でよく発育するユニークなカビです。
    一般のカビがよく育つ湿度60%以上では発育しにくく、逆に一般のカビが育ちにくい40%以下の湿度でよく発育します。
    ほかに、オイロチューム、クロコウジカビ(アスペルギルス·ニガー)、クロカビ(クラドスポリウム、クラドスポリオイデス)なども、レンズに生えます。
    工場での生産時に空気中のカビがついたり、保管中に収納ケースのカビがついたりすることが原因らしく、むしろ常時使っているほうが、カビは発生しにくいようです。
    同じレンズでも、コンタクトレンズは、カメラのレンズよりずっとカビにやられやすいのはいうまでもありません。
    なにしろ、目に入れているときは、常時、涙でしめっているし、涙にはたんぱく質や糖質、塩分などの有機物が含まれているからです。
    コンタクトレンズに生えるのは、クロカビ(クラドスポリウム·ヘルバールム)、クロコウジカビ(アルベルギルス·ニガー)、ススカビ(アルテルナリア·アルテルナータ)、アオカビ(ベニシリウム·フレクエンタンス)、ケカビ(ムコール)などです。

    絵画に生えるカビー絵の具をはじめ、カビに侵食されやすいものばかりです

    2002年の秋、奈良県にある国宝·高松塚古墳の壁画に、黒いカビが生えているのが発見されました。
    極彩色の美しい絵がカビ汚染の危険にさらされていたのです。
    美しい絵画を構成している材料は、絵の具をはじめとして、カンバス地、紙、絹布、にかわなど、どれもカビに侵食されやすいものばかりです。
    湿度の低いヨーロッパではともかく、湿度の高い日本ではカビによるトラブルが多く発生しています。
    絵画にカビが生えると、カビの色素で絵が汚れるばかりでなく、カビの細胞が酸をつくるのでカンバスが破損します。
    油絵ばかりでなく、水彩画などもカビの被害を受けます。
    100点以上の油絵から分離したところ、クロコウジカビ(アスペルギルス·ニガー)クロカビ(クラドスポリウム ·ヘルバールム)、ツチアオカビ(トリコデルマ·ビルディ)、アカカビ(フザリウム·モニリフォルメ)が多く見られました。

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